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性の人権教育論―21世紀を拓くアクティビティー

「性教育の実践を始める方にとって大切なのは、“すぐに役立つハウツウ”ものを追いかけることではありません」と喝破する著者は、「人間にとって性とは何か」「なぜ性教育なのか」「性教育で何を目指すのか」といった理念を深く認知して性教育の開発にこだわる信念が大切だ、と説きます。そんな著者による、ここ数年の論考を集めたのが本書です。

第1章では、セクシュアリティの人権について、歴史を通して考えられています。「近代性学名著探検記」では、明治時代の性の本が紹介されており、当時すでに相当な“事実の紹介”がなされており、セクシュアリティの夜明けとも言えるその内容を知ることが出来ます。

第3章では、同性愛について触れられており、同性愛裁判(アカーが訴えを起こした「府中青年の家」裁判)を傍聴していた著者の見解を含めレポートされています。

第4章では、「性の人権教育」をテーマに、現在の教育に対する検証と問題提起を行っています。ここでの「自慰寸考」は、男の子の性教育に熱心に取り組まれている著者らしい内容になっており、読者は新鮮な視座を獲得できると思われます。

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1 歴史から学ぶ「セクシュアリティの人権」(近代性学名著探検記
わが国・性教育の歩み ほか)
2 性の人権教育を拓く―その多様な性へのアクティビティー(障害者のセクシュアル・ライツ
エイズが人間に問いかけるものは何か ほか)
3 同性愛者へのラブ・コール(『薬害エイズ』と『同性愛者エイズ』
日本で初めての同性愛裁判 ほか)
4 性教育へのエンパワーメント(二つの源流から「性の人権教育」を確認する
"自立と共生"の時代に向かう「セクシュアリティ」とは ほか)


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社会文化とセクシュアリティを研究する、読書好きの男性です。