性と文化
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本書に収められている論考は、それぞれに個性的で、それらが扱う領域は多岐に渡っています。しかし、内容を詳しく読むと分かるように、そこには多層的な重なりとでも言うようなものが見られ、読者の理解に厚みを持たせてくれます。
例えば、家族制度というタームは時代と地域を越えて、ジェンダーという概念の多面性を浮かび上がらせています。前書きにあるように、こういった本書の特徴は意図されたものとのことで、“性の総合講座”と名付けられた講義から生まれた本という位置付けとあわせ、なるほどと肯かされます。