女性を捏造した男たち―ヴィクトリア時代の性差の科学
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本書は、19世紀の英米において(人間の長い歴史から見れば特殊なと形容していいような)女性像が形成されてくる経緯を解説しようとしたものです。この時期(ヴィクトリア朝時代)に興隆した性差の科学ほど、誤謬と偏見に満ちたものは無かったと言い、本書では、当時の科学者や知識人たちが解剖学、生理学、進化論的生物学、心理学、社会学などの、当時最新の学問的成果を駆使して行った“女性の劣勢の証明”の虚妄と、それらの行いの背景にあったヒエラルキーの虚妄を暴いていきます。
テーマそのものも大変個性的ですが、驚くのは、本書が書かれたのが40年ほども昔であるという事実です。女性学的な視点と医学や進化論との関連という、著者の発想の先見性に興味を惹かれます。