未開人の性生活
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本書は、ニューギニアの北東にあるサンゴ礁の島、トロブリアンド諸島の原住民の性をあつかった、文化人類学の書です。それまでは人類の起源や形成過程に強い関心を持っていた人類学者の中にあって、当時、著者と人類学者のラドクリフ・ブラウンの両名は、現存の文化や社会の構造の分析に全力を注ぎました。
さらに、著者は人間の赤裸々な姿そのものの解明と理解に体当たりでぶつかって行った点において、当時人々の共感を呼びましたが、学問的には本流とはならなかった経緯があります。しかし、とかく人間不在となりがちだった社会・文化人類学に与えた影響は大きく、そのことは本書を通じて今なお伝わってきます。
トロブリアンド島民の性に関する、およそ全てのことが克明にレポートされており、読者の目の前に鮮やかに再現されて行き、そのプロセスはとてもエキサイティングなものです。