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割礼の歴史―10億人の包皮切除

本書は、割礼について幅広い地域と時代にわたって考察したものです。本書の扱うテーマとしてはおよそ以下のものがあります。割礼の有用性とは何なのか。割礼はひとつなのか、それとも様々な種類があるのか。割礼を受けた男は、どんな自己イメージをもつのか。割礼を受けた男の、女あるいは男の性交の相手は、どう考えるのか。

さらに、包皮切除にはどんな結果が、どんな危険が、どんな心的外傷が伴うのか。包皮をめぐってどんな複雑巧妙な儀礼が執り行われるのか。そして、割礼と性愛、性愛と性的快楽と衛生、これらの間に関係はあるのか、といったテーマ・問題に取り組んでいます。

そして、著者はこれらのテーマを追いながら割礼の通史とも呼べる流れをつくりだし、本書を特徴的なものにしています。また、巻末には基本文献として聖書や神話からの引用や、文学に登場する割礼の場面の転載、各種の証言など約70ページに及ぶ付録が収められていることも注目すべき点です。

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第1部 割礼の解剖学
 1 割礼を受ける者の年齢/2 割礼の外科手術的側面/3 割礼に伴って引き受けなければならない危険/4 割礼を受けた者の心性について

第2部 割礼の地理学
 1 エジプトの割礼/2 ユダヤの割礼/3 アラブの割礼/4 イスラム教徒が住む他の地域での割礼/5 イスラム教に改宗したキリスト教徒の割礼/6 アフリカの割礼/7 キリスト教徒に割礼は存在したか/8 世界のその他の地域の割礼

第3部 割礼が作り出す宇宙
 1 包皮、その儀礼と信仰/2 割礼の正当化/3 割礼、衛生、そして医学/4 割礼と生殖力/5 成人式と供犠/6 美と性的快楽/7 勇気と去勢と<父>の掟/8 割礼を受けた者と受けない者のひそかな戦争/9 割礼の象徴性/10 割礼と図像学/11 割礼と神秘思想

結論 三種の割礼
 ここまでの要点/地域信仰的割礼、一神教的割礼、世俗的割礼/ペニス=王冠を戴かない王/包皮=逆さまになった王冠

付録
 基本文献/割礼と文学/証言 ほか


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社会文化とセクシュアリティを研究する、読書好きの男性です。