ポリセクシュアル・ラヴ―ひとつではない愛のかたち
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本書のタイトルである「ポリセクシュアル」という言葉が表すように、本書の内容は、対立する2つの性の間に存在する、多様な要素を取り上げることが特徴になっています。シーメールをテーマにした章では、男らしさ、女らしさという文化的側面と、肉体的差異、そして、心の性の渾然となった状態を、キムという人物や映画を上手く取り上げながら論じています。
本書を読むことで、純粋な男性・女性というものが実在すると信じてしまうことが、結果として人間の性をひどく貧しいイメージにしてしまうのでは、と気付かされます。あわせて、「性“別”」としてシッカリと別れているものとしてではなく、変容し、境界の曖昧な領域が存在するという理解は、セクシュアルマイノリティに対する理解を深いものにしてくれると思います。